注文住宅を建てる前に、どれ位の自己資金が必要なのか知る必要があります。自己資金とは貯金や親からの援助などで、現金で準備できるお金のことです。入居前に払い終える必要があります。足りない分はローンを組めば良く、実際ほとんどの人がローンを組んで家を買うわけですが、自己資金ゼロというわけにはいきません。
頭金ゼロ、諸経費も含めて全額ローン可能、などと謳っている住宅会社もありますが、実際に可能かどうかは甚だ疑問です。住宅会社が太鼓判を押してくれても、金融機関が融資してくれなければローンは組めません。金融機関は、家を買うのに自己資金が一切ないような計画性のない人をなかなか信用してはくれません。その点を踏まえると、やはりある程度まとまったお金を準備したいものです。
注文住宅の場合、土地と建物を別々に考える必要があります。低金利の住宅ローンを利用できるのは建物が完成してからですので、土地には利用できません。つまり土地の購入費用は仮にローンを組むにしても、少し金利の高いローンになります。建物が出来上がってから借り換えをするつなぎ融資を利用するのが一般的です。
これらを踏まえると、工事費を含めた建物の価格の2割以上が最低ラインです。注文住宅は仕様によって価格にかなりバラつきがあります。3000万円弱の家もあれば、5000万円以上の家もあります。仮に建物に5000万円かかるとすると、自己資金は1000万円以上必要ということになります。